代表 木村 秀則様

〈活動内容を教えてください〉
家事を協力しておこなう「家事シェア」の普及活動をしています。

〈活動を始めたきっかけを教えてください〉
私の妻が数年前に体調を崩しました。当時はほぼワンオペ育児の状態で、家事育児の9割以上を妻が担っていたので当然のことかもしれません。そこで、家事育児に関して改めて見つめ直したことが最初のきっかけです。
その結果、家事育児の大変さを実感し、家事シェアの必要性に気づくことができました。女性の家事負担を軽減し、つらい思いをする家庭が一つでも減るサポートができればと思い活動を始めました。

〈活動の目的を教えてください〉
女性の家事負担を軽減し、家事シェアという選択肢を当たり前にすることが目的です。
そのためには「家事を家族事」として捉え、家族で話し合うことが必要です。そのきっかけの一つとして「家事見える化シート」を開発しました。家庭によって状況は異なります。家庭ごとの家事スタイルを見つけてもらいたいです。

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〈「家事見える化シート」開発の際、大変なことはありましたか〉
形のないものを創り上げることの大変さはありました。共働きや乳幼児のいる家庭の声を収集し、その都度内容をブラッシュアップしました。そのため副代表の二戸はもちろん、貴社を含めて数多くの打合せや情報共有を行い、少しずつ形にしていったという感じです。

〈体験者の反応はいかがでしたか〉
「シートを体験したことで、夫が家事をやってくれるようになった」「改めて話し合うことができました」という声やお手紙をいただき、「家事見える化シート」の効果を実感しています。

〈家事シェアを取り巻く現状をどのように感じますか〉
共働き世帯が1997年に専業主婦世帯を上回り、増加傾向にあるものの家事育児負担は女性に偏ったままです。
6歳未満の子供を持つ夫婦の家事・育児関連時間を見てみると、日本は諸外国と比べて男性は少なく、女性は多い傾向にあります。「『夫は外で働き、妻は家庭を守るべき』という考え方」は以前と比べると変化してきているようですが、未だ根強いのが現状です。

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〈今後の活動を教えてください〉
女性の家事負担を軽減する方法の一つとして、「男性の家庭進出」が考えられます。家事関連企業や地域と連携しながら男性の家庭進出をサポートするとともに、企業に対して家事シェアへの理解を深めていただく活動を行っていきます。
男性が家庭進出しやすい環境をつくるためには、家庭内で話し合うことはもちろん、企業の理解と協力も不可欠であると考えます。その実現に向けて必要なサービス・商品の提供や情報発信を行っていきます。

〈メッセージをお願いします〉
・ご家庭にむけて
まずは家のこと(家事)について、家族で話し合ってみませんか?
話してみると、負担が偏っていたり、名もなき家事に気づかされたり、色々な発見があるかもしれません。
その発見が家事分担を見直したり、誰かに頼ったりするきっかけになれば嬉しいです。

・企業、自治体の皆さまへ
当団体は今後、家事シェアを当たり前に選択できる社会づくりを進めてまいります。
その実現には企業・自治体の皆さまのご理解とご協力が不可欠です。ご夫婦はもちろん、子どもたち、おじいちゃんおばあちゃん、企業、地域が連携していくことで、女性の負担軽減や活躍につながり、その先には企業や地域の活性化へとつながると考えております。
当団体の活動にご理解とご協力をいただき、共により良い社会づくりを進めてまいりましょう。

・「家事見える化シート」製作に関わっていただいた皆さまへ
アンケートにご協力いただいたご家庭、アドバイスやご意見をいただいた皆さま、そして、「家事見える化シート」製作に関わっていただいた皆さま(デザイン:Pirca.net様、家事イラスト:あきばさやか様、マグネット:株式会社マングース様)のお力添えにより、当団体の活動の第一歩となる「家事見える化シート」が完成いたしました。
このシートと共に当団体も成長していきたいと考えておりますので、引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。



最後にマングース代表の渡辺から

女性が社会に進出するには男性の家事への進出が必要と、改めて感じます。
私も時々買い物や料理を行なうのですが、それだけでは足りないと反省しました。
応援します、Kaziプロジェクト。

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Kaziプロジェクト