マングースの作り手にインタビューしました!

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マングースの作り手にインタビューしました!

2022-07-06T13:39:06+09:002021年11月12日|マングース情報発信局|0コメント

こんにちは!

本日は、マングースの製造部門の担う作り手のインタビューをご紹介します。

今回は、当社の社長でもあり、作り手としても長年製造に携わる、渡辺にインタビューしました。

作り手インタビュー社長

インタビュアーのがうす(以下g):マグネットに興味を持ったきっかけは何か教えてください。

渡辺社長(以下W):私は、もともと物理系出身でして、前職では医療関係で仕事をしており、MR(マグネティックレズナンス)を担当していました。MRはCTの進化したもので、CTがX線で人体の輪切りの画像を診るに対して、MRは磁石と電波とアンテナで人体の画像を写します。直径が2メートルくらいの超電導電磁石があるので、酸素ボンベなど鉄でできているものを持っていると飛んでしまうほどの磁力があります。ですので扱いは大変でした。そんなことから磁石、マグネットには興味があったのだと思います。

g:そこから、どうしてマグネット広告を製品にしようと思ったんでしょうか?

W:サラリーマンを辞めた今から22年前のインターネットの黎明期に「黒字.com」というネット販売を紹介した本を見つけました。ちょうどぎりぎり届く高さの棚にあったのを手を伸ばして取ったのを覚えています。5年遅れくらいで日本でもネット販売がくると予測していたので「黒字.com」に掲載されていた、アメリカでの雑貨マグネット(おもちゃのマグネット)販売ビジネスを参考に、都内で雑貨マグネットを探したところ、販売店舗が2か所しかありませんでした。競争率も少なくいいかと思いましたが、扱いが少ないので仕入れで苦労しました。中国、国内、様々探し販売を始めましたが、単価が安いため利益率が低かったんですね。頑張ってもなかなか利益にならないなと思っていた時に、お電話でマグネット広告の問い合わせがありました。とっさに「準備中」と回答しまして(笑)そこからマグネット広告・ノベルティマグネットについて勉強しました。マグネットシートの強度や、材料、印刷についていろいろと勉強し試行錯誤して、フィルムに印刷するときれいに仕上がるというのを見つけました。

また、当時のマグネット広告は一回当たりの注文個数が10,000個以上など大量製作が主流だったんですが、そんなに大量でなく何百個単位でほしいというお客様のいるのでは、と思い、広告マグネットを小ロットで注文できるようにしたらどうだろうと思いついたんですね。

そこから、今もマングースに受け継がれている

・フィルムに印刷する丈夫な独自の製品

・小ロットでも製作できる

・インターネット販売

を武器に、全国各地から注文を受けるようになりました。

最初の頃は、北陸、関西特に神戸、中国地方からの注文が多かったですね。もしかしたら、そちらの地方の人は革新的な人が多いのかもしれないですね。

g:なるほど。そうして今は全国からご注文があるのですね。

ご注文が増えてもずっと商品の良さをキープされていますが、こだわりを教えてください。

W:やはり、当社オリジナルのフィルムに印刷するということでしょうか。

フィルムの素材にはこだわりがありまして、特注で作っています。

印刷から表面加工、マグネットと貼り合わせ、プレス抜きまで社内で一貫して行うことで、低額、小ロットでの製作が可能です。

g:今まで製作したもので苦労したものはどんな注文でしたか?

W:マグネット厚が厚いものは難しいですね。発泡樹脂を挟んで厚くしてあると、プレス抜きの際の変形やプレス抜きそのものが難しくなります。

また、パズルなどの特殊な形状のプレス抜きも難しい作業です。

それから、印刷については色を安定して毎回同じ色で製品を作る難しさもありますし、

表面加工の際に小さなほこりやチリが入ってしまうことにも苦労しました。

これは、表面加工の貼り合わせ前にローラーで小さなチリやほこりを取り除くことや、クリーンな環境を作ることで対応しています。

当社のクリーンルームはICの製造過程で使うような、50×50センチの4層構造の高性能のフィルターを使用しています。きれいな空気の中で作業することもチリやほこりの混入を防ぐ大切なことだと思っています。

g:製作というのはお客様から見えていない作業だと思いますが、それでも丁寧に作ろういう気持ちを持ち続けられるのはなぜでしょうか?またちょっとした汚れなどを見逃さずに緊張感をもって作業し続けられる理由はなんですか?

W:それはもう、仕事が終わって家に帰っておいしいビールが吞みたいから!(笑)

やはり、製品に心配をしたくない、心配のない製品を作りたいんですね。

自分の気持ち的にきちんとしておきたい、自分が製品に納得したいという思いがあります。

品質について分かるのは作り手だと思いますし、きちんとした製品づくりを心掛けているので、今まで製品の品質についてのクレームなどはありません。

お客様が製品を見る前に、作っている本人が製品について納得していればお客様からクレームがくることはないんじゃないかなと思います。

g:短納期と高品質を両立できるのはなぜでしょうか、またその苦労について聞かせてください。

W:高品質にすることはロス品も減るということでもあります。短期間で製造することでチリやほこりの混入も減ります。

生産工程を管理し、シンプルにすることによりそれが可能になるんだと思います。

g:最後の質問です。作ってよかったなと思うときはどんな時でしょうか?

W:お客様からのお礼のメールをいただいたときはよかったなと思います。

また自分自身が日々納得できる製品作りができていることがうれしいですね。

今まで経験したことがないような難しい製品を作ることもあるのですが、それがちゃんとした製品として出来上がるとうれしいですね。

g:今日は、たくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました。

同じ社内で働いていてもなかなか製造についての想いを伺う機会がなかったので、今日は貴重な機会になりました。

広告マグネットをビジネスにするまで、マグネットとの関わりや「黒字.com」を見つけたことなど、どこに出会いがあるか分からないですね。

作り手側は、製品を手にするお客様のことはもちろんですが、自分自身が納得する製品づくりを大切にしているんですね。プライドを持って製品づくりをしていることが伝わってきました。

こうして丁寧に作られているマングース広告マグネット、製品の仕様や特徴はこちらからご覧ください。

2022年7月6日更新